病気や障害を抱えている人達との向き合い方

様々な人々がいることを知り、それを認めて生きると言うことは、誰しも当たり前のように頭の中に入ってはいると思う

しかしながら、時と場合によって、それは仕方ない事だと思うのか、害されてると捉えるのか、難しいことだってある。

僕はよく車で15分くらいで着く結構大きい図書館で勉強するのが好きだ。

その図書館はその特徴を活かして子供たちの本のコーナーと勉強コーナーとの距離が広いので、子供たちの喋り声が聞こえない点、集中しやすい。

ある日僕はいつもの様にその図書館で勉強していた。

勉強しに来る人が多い時間帯なのか、結構席が埋まりつつあった。

そのせいなのか、

1人の男性が図書館内をうろうろしているのが目に入った。

何回も同じ場所を行き来しているようにも思える

すると

隣に誰か座ってくる、

あ、さっきの男性だ。

｢きっと席を探していたんだろう｣

そう思って僕はすぐに教科書の方に目をやり、勉強を再開した。

 のだが、、、

普通の人なら座って早速教科書や筆記用具を準備するのがセオリーなのだが、

隣に座った男性は、

なんかよく分からない謎のシートで机を拭き始めたのである。

｢まぁ、机が汚かったのかな｣

などと思い自分を説得したのだが、

その男性は、30分くらい

ずーーーーーっと机を拭き続けていた。

謎のシートを何枚も使って。

何回も何回も拭いては新しいシートを出して拭いては新しいシートを出して、、、

僕の机の範囲ギリギリまで拭いてきたりもしていた。

シートの匂い的には恐らく除菌用シートなのかと思われるが、それにしても拭きすぎである。

ずっと同じ作業の繰り返し。

僕は少し怖くなった。

その後その男性はようやく何らかの本を開いて読み始めたのだが、、

10分ほど経って、すぐにどこかへ立って席を離れていった。

その後は

ようやく集中して勉強が出来た。

勉強して1時間半くらい経って僕はお腹が痛くなってトイレに行ったのだが、

トイレに入る際、

あのさっきの男性が手を洗っていた。

僕はまだ恐怖心があったので顔を背けながら用を足しに行った。

僕は腹痛で10分くらい個室にいて、用を足してようやく痛みがおさまったので個室を出た。

そして手を洗おうと手洗い場を見る

まだあの男性が居るではないか。。。

今度はずーーーーーっと手を洗っていた。

手に石鹸をつけて洗い流してはまた手に石鹸をつけて洗い流す。そんな事をずっと繰り返していたのだ。

｢なんなんだこの人？他の利用者に迷惑じゃないのか｣

怖さや不気味さが相まって

僕はこの人の存在を否定したい気待ちになった。

その後僕はすぐに帰ったのだが、

後で家に帰って詳しく調べてみた。

あの男性の行動からして恐らく

強迫性障害というものが起因しているのではないかと調べてみて分かった。

強迫性障害というのは、精神的な病気で、

ある行為に対して、自分でやっていることが止められなかったり、分かっていても何度も何度も確認してしまったりなど、何かその行為をせずにはいられないと言う強迫行為などをしてしまう病気である。

例えば僕が見た男性が何回も手を洗っているというのは、手を洗っても手が汚いのではないかと思ってしまい、手を何回も洗ってしまうのだろう。

あの時僕はどうすれば良かったのだろうか。

でも図書館のスタッフさんに

｢怖い変な人がいるんです｣なんて言わなくてよかったと思っている

その人は絶対に｢変な人｣になりたいなんて思ってこんな病気になってはいないだろうし、

何より自分がもしそのような病気を持っていたとして、色んな人に自分の存在は迷惑だと思われると悲しくなる。だから言わなくて良かったと思っている。

僕達は人を見てすぐに隠し持ってる病気とかを見破れる訳では無い。

そのような人達に遭遇した時、どのような気持ちで対応していけばいいのだろう。

ただ出来ることは、まず最初に嫌な気持ちになるのを抑えることだと思っている。

まずは偏見を抑えること。

そして出来るなら

冷静になって今持っているスマホで調べてみる

すると情報はたくさん出る。

こうやって知識を少しずつ増やしていく事が今の時代を活かして色んな人達と向き合っていくことにおいて重要だと思う。

今日も読んでくれてありがとう(・▽・）